佐々木 達

経営管理部 経理課 課長
2006年入社

前職では総務として活躍。転職後は、経理担当として、経営戦略に関与する。仕事のモットーは「できない」と言わないこと。

近道を探す。それも経理の仕事。

前職は、製造業の会社で総務として働いていました。当時、会社の経営が危うくなり、転職を決意。ニッチな業界で、メーカーとして製造業をしている東京ボード工業にたどり着きました。現在は、経理課長として伝票チェック、預金、入金、口座からの引き落としなどの仕事に併せ、資金繰り、上場の半期開示に向けた取りまとめ、月次の決算の取りまとめなどを行っています。今年は工場を新設することもあり、資金調達も大きな仕事のひとつ。できるだけ、金利を安くするなど、少しでも会社に負担がかからないように銀行と交渉しています。
経理の行う仕事の答えはひとつですが、そこに向かうプロセスがひとつではないことが面白みです。例えば、監査法人が入る時は、事前に何が必要かを予測し、どんな答えをしなければいけないのかを考えます。そうすることで、答えに行き着くまでの時間がぐっと減ったりする。最短ルートを探し出すというのも経理の醍醐味だと思っています。

「YES」「NO」以外の答えが大事。

月に1度行われる、大事な会議。そこで社長の意思をカタチにできなかったことを反省しています。いわゆる「報告会」と化していた会議。なんとか討論の場にできないかという社長の思いです。会議の取りまとめや司会進行をするのも私の仕事のひとつですが、「報告会」なってしまっていたのは、私のしゃべり方にも問題があるのではと考えました。それ以降、意見をうまく引き出すために「YES」「NO」で答えられる質問をしないように心がけています。基本的は「どう思われますか?」という聞き方をして、様々な意見を集めるようにしています。
そして、もうひとつ心がけていることがあります。それは「できない」と言わないこと。本当にできないことはしょうがないのですが、どんな依頼も一度自分で噛み締めてみてから、答えを出すようにしています。きっと、そこから覚えられることもあるはず。前向きに仕事に取り組むことで、モチベーションを保っていますね。

「上場」という経験は、
ここじゃなきゃできなかった。

2015年12月に当社は東証二部上場を果たしました。上場を経験するなんて、一生に一度あるかどうか。成し得た時は、本当に嬉しかったです。景気的に住宅着工が下がってきていた時期だったので、本当にラストチャンスという気持ちで動いていました。東証からの質問も相当多岐に渡りましたし、内部統制もしないといけない。もちろん、中小企業でその辺の意識は希薄だったので、全社を取りまとめていくのは大変でした。社員のみなさんにはすごく協力していただきました。
次の目標は、東証一部上場を目指すこと。あとは規模の問題なので、個人投資家が増えるようなアナウンスをしたり、新設される工場をPRして株主を増やすなど、会社の規模を大きくする取り組みをしたいと思っています。こうやって、上場関係の仕事に携わることで、自分がどんどん成長していくのがわかる。この貴重な経験を将来的には経営的な視点で役に立てていきたいですね。